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【アパッチ族の指導者ジェロニモの自伝】
1906年に刊行された『ジェロニモ自伝[原題:GERONIMO'S STORY OF HIS LIFE]』の全訳。
アパッチ族のジェロニモ(ゴヤスレイ)は今なお多くの人々がその名を語り継ぐ伝説的な存在となっている。これまでジェロニモに関する本はいくつか翻訳されてきたが、『ジェロニモ自伝』は長らく未訳であった。 原著は、ジェロニモ(ゴヤスレイ)が口述したアパッチ族の言葉からアメリカ人のスティーブン・バレットが通訳の助けを借りて英語にまとめたものである。ジェロニモがジェロニモ自身の言葉で半生を語るという性質からしてジェロニモに関する史料の中で最も重要かつ貴重な内容となっている。
原著の刊行目的は、長らく祖先伝来の地から引き離されていたジェロニモが政府に帰還を嘆願するためである。したがって、内容もそうした目的に沿ったものになっていることに注意が必要である。 読者の理解を促進するために、原著にもともと含まれている写真資料に加えて訳者が独自に写真資料や詳細な訳注、独自の地図を加えた。アパッチ族のジェロニモ(ゴヤスレイ)の生涯について深く知りたい読者には必携の一冊である。